サッカーワールドカップ最終予選で、日本代表と同じグループのインドネシア代表が、躍進しています。
現時点でWカップ予選が2節終了し、インドネシア代表は同グループの強豪、
サウジアラビア代表とオーストラリア代表から、それぞれ勝ち点1を奪取。
FIFAランキング150位と、最終予選グループステージ内で最下位のインドネシア代表が
格上相手に、好成績を残したインドネシア代表の強さに迫ります。
インドネシア代表が強い理由
インドネシア代表が強い理由。
それはインドネシアサッカー協会(PSSI)が「帰化戦略」を進めているからです。
帰化戦術とはなんだ?と疑問を持つ人がいるかも知れませんが。
「帰化戦略」とは、自国にルーツのある海外国籍の選手を、自国でプレーさせる戦略です。
例えばインドネシアにルーツを持つ海外選手を、インドネシアの国籍に変え帰化させ、
インドネシア代表として出場し、チームを強くしていく戦略になります。
これは、インドネシア代表に限らず東南アジア各国でも行われています。
アジア諸国は、ヨーロッパと昔から関わりが深いため、ヨーロッパで活躍する選手が
実は、アジアのどこかの国とつながりが深かった、、という話が多いわけです!
その中でも、特にインドネシアの「帰化戦略」は盛んに行われており、結果も残しています。
今年のU-23アジアカップ(兼パリオリンピック予選)ではベスト4進出!
年始のアジアカップでは、ベスト16まで勝ち進んでいます。
すごい・・・
そしてワールドカップ最終予選では、オーストラリア代表とサウジアラビア代表
それぞれ引き分けで試合を終えて現在4位。
その強さは、帰化選手の人数の多さにあります。
他国と比べ、インドネシア代表は、帰化選手が多く
10月のWカップ予選に選ばれた帰化選手の人数は
なんと、27人中13人!!
では、なぜインドネシア代表に帰化選手が多いのか、理由を調べていきましょう!
インドネシア代表、帰化戦略が進む理由は植民地
インドネシア代表に帰化選手が多い理由。
それは、過去に長年インドネシアがオランダの”植民地”だったからです。
そのためオランダ人は、インドネシアにルーツを持つ人が多く、
インドネシア系オランダ人がたくさんいます。
その影響もあり、インドネシア代表の帰化選手は、実はオランダ人が多いのです!
オランダというサッカー環境が良い場所でプレーし育ってきた
インドネシア系オランダ人は、自国のインドネシアよりサッカー能力が高いわけです。
そこをインドネシアサッカー協会(PSSI)は狙いを定め、オランダ人の逆輸入を促進したところ
インドネシア系オランダ人が、国籍を変えインドネシア代表になり
ゾクゾクと帰化選手が増えはじめているわけですね、、。
最近では、FCダラスに所属するマールテン、パエス選手(26)がインドネシア代表になると発表しました!
インドネシア国籍を取得したマールテン・パエス選手
同選手はオランダのナイメヘン出身で、世代別オランダ代表歴の経験があります。
彼のルーツは、祖母がインドネシア人で、今年4月にインドネシア国籍を取得しました!
帰化選手それぞれ、帰化する理由はわかりませんが、
多くの選手は出場機会を求め国籍を変えると考えます。
スポーツの世界では、珍しくないお話みたい、、、。
あとがき
今回は、インドネシア代表の強さに迫りました!!
過去に、オランダの植民地(日本もですけど、、)から独立したインドネシア。
その歴史の影響から、オランダ人がインドネシア代表になり、インドネシア代表が強くなる・・。
スポーツには、いろいろな形があるんだなと今回感じました。
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